SEOにおいて最重要指標と言っても過言ではないtitleタグの設定。
文字1つ変更するだけで検索順位が上下するインパクトが大きい項目です。
該当ページ内容を端的に示す内容にすることで、ユーザーにもGoogleにも具体的に訴求することができます。
そんなtitleタグは正攻法となる設定の他に、注意しなければいけないことがあり、Google検索セントラルには『効果的なタイトルを作成するポイント』が記載されています。
- 具体的でわかりやすいページタイトルを付ける
- キーワードの乱用は避ける
- 同じタイトルは避ける
- タイトルを目立たせる
そこからさらに、ライバルと差をつける効果があるのは特にタイトルを目立たせること。
- 5W1Hを使う
- 記号を使う
- キーワードは2~3つ散りばめる
これらを使いつつユーザーの悩み(検索キーワード)を解決するページ作成に役立てて上位表示を目指しましょう。
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titleタグとは
titleタグとは、Webページのタイトルを設定をするタグのことです。
ソースコード内の<head>〜</head>内に記載されるもので、<title>●●●●</title>のように設定でき、検索結果やPCブラウザのタブに表示されます。
<title>ここにタイトル内容を入力すると、検索結果に表示されます</title>
ちなみに、titleタグを複数設定している場合は一番下に記載された内容が反映されることが多いです。
titleタグの重要性をGoogleも提言
Googleがページの中身を判断・理解する際に用いられるtitleタグは、SEOスターターガイドにも記載されているほど初歩的かつ重要な項目です。
読みやすく、ページのコンテンツの主題が効果的に伝わるタイトル テキストを選択します。
SEOスターターガイド
<title>要素には簡潔で有益な内容を設定できます。<title> 要素内のテキストが長すぎる、または関連性が低いと思われる場合は、<title> 要素内にテキストが一部しか表示されなかったり、検索結果に自動的に生成されるタイトルリンクが表示されたりする可能性があります。
SEOスターターガイド
titleのテキストの調整次第では、クリック率(CTR)にも影響します。
- 青森県産のリンゴジュース
- 果汁100%の青森県産のリンゴジュース-100年続く農家で生成
ものすごい極端な例ですが、上記の2つのタイトルを比較すると②をクリックする人が多いと思います。理由は、情報量が多く「クリックした先に興味がある、答えがありそうだ」と思わせられるからです。
SEO対策を行ない同じ順位だったとしても、表現1つでクリック率は大きく変わります。
結果として、Webサイトへの流入数も変化するので「ユーザーが欲している情報があると判断できる」「思わずクリックしてしまう」タイトル設定が望ましいです。
titleタグに最低な文字数は30〜35文字
- モバイルの場合:30〜32文字
- PCの場合:35〜40文字
タイトルは何文字でも良いというわけではありません。
長すぎても検索結果に表示される文字数が概ね決まっているため、重要な文字・訴求できる内容はなるべく左に持ってくることが良いです。
(検索結果のキャプチャ)
せっかく用意しても表示されなかったら訴求も何もないので!
モバイルとPCのどちらを優先すべきか?という疑問があると思いますが、ベースはモバイルでOKです。
BtoBのようなWebサイトであっても短い文字数で訴求するように試行錯誤すると、プラスαで5〜8文字追加できるので余裕ができます。
キーワードを2〜3つ散りばめることが定石
タイトルの内容によって、検索順位が上下することがあります。
それはタイトルに設定する文字に、ユーザーが検索するキーワードや検索意図に応える内容になっているか?が問われるからです。
ココで重要なことは、Googleにもユーザーにも明瞭な内容にすること。
そして、「(顕在化した)検索キーワードの裏側にある本当の悩み」を予想して、タイトルにキーワードを含めつつページの作成をしなければいけません。
titleタグ、description、見出しタグといった骨組みは、GoogleがWebサイトやページの構造を把握します。
それらが連動しつつ、構成をきちんと把握できる内容になっている必要があります。
検索結果上で、ユーザーが探している悩み(キーワード)に応える内容が記載されているか?を判断する指標の1つがタイトルです。同じようなキーワードでも、ユーザーが異なれば欲している情報・背景が変化するので、それらの悩みに回答する内容でなければクリックはされません。
ケーススタディ1:夏休みに予約できる宿を探しているユーザーが対象
仮に「夏休みに予約が取れる宿」というタイトルにしたとしましょう。
検索キーワード:夏休み 宿 予約
タイトル:夏休みに予約が取れる宿
でも、なんか違和感ありませんか?
検索結果に「夏休みに予約が取れる宿」というタイトルは当然ながら存在しません。
- 金額(高級・格安)
- エリア(場所)
- いつから予約するのが良いのか
- おすすめの宿はあるのか、その理由は
こういった悩みをユーザーは抱えているはずです。そのため「夏休みに予約が取れる宿」では不十分です。
ケーススタディ2:視力が弱くなってきたのでメガネを検討しているユーザーが対象
次は、「ブルーライトカットする眼鏡で視力低下を防ごう」というタイトルにしたとしましょう。
検索キーワード:視力低下
タイトル:ブルーライトカットする眼鏡で視力低下を防ごう
果たしてこれで上位表示するでしょうか。そして上位表示してクリックはされる内容でしょうか。実際の検索結果を見てみましょう。
(実際の検索結果のキャプチャ)
- 視力低下の原因
- 長時間のPCやスマホは注意
- 視力低下が引き起こす病気
こういったものが上げられます。
つまり、「ブルーライトカットする眼鏡で視力低下を防ごう」というアピールしたところで「そもそも視力低下の原因を知りたい人」への記事が上位表示しているので「視力低下」単体では難しいことがわかります。
そうなると、「視力低下」に加えて「原因」「対策」といったキーワードを含めることが分かります。
ただし、すでに「視力低下」「原因」「対策」というページが存在しているので、それらと似たようなページを作っても飽和するだけなのでユーザーからすれば「また同じようなページが出てきた」という感情が生まれます。
上位表示ページを模倣するだけでは、結果として検索結果を充実させる(ユーザーを満足させる)ことには繋がりません。
クリック率向上!5W1Hや記号を活用してライバルに差をつける
titleタグは工夫次第でクリック率は大きく変わります。
- 青森で作られた予約殺到している甘いリンゴの秘密
- 【糖分40%】青森産の「予約殺到」している甘い白リンゴの秘密
ちょっとやりすぎ感は出てしまいますが、どちらも「青森県産の甘いリンゴ」を訴求した内容です。
使っているものは、数字(40%)と記号(【】「」)です。
記号は濫用すると逆に読みにくくなるので、1つのタイトルで最大3個以下に抑えることを推奨します。
一方で、数字は効果絶大なので、ぜひ意識して設定しましょう。
タイトルの内容を重複させてはいけない
1つとして同じ人間が存在しないのと同じように、(原則として)同じWebページも存在しません。
同じWebページが存在しないのであれば、当然ながらタイトルも固有になるはず。
タイトルが重複することでGoogleもユーザーも、どちらが正しいページなのか判断に困ります。特にGoogleからはコピーコンテンツと判断され、評価が分散してしまう可能性があります。
そのため、ページのタイトルは個別化しておきましょう。
タイトルがGoogleによって書き換えられることも
今までのことを注意しながらタイトルを設定しても、必ずしも検索結果上のタイトルと<title>が一致するとは限りません。
2021年8月に、Googleがページのタイトルを勝手に書き換えて検索結果に表示された事件もありました。
titleタグ書き換えのアルゴリズムをGoogleが広範囲に調整したかも?
これに関して、Googleは「必ずしもtitleタグを従うものではない」としているもののせっかく決めたタイトルが置き換わってしまったらショックですよね。
ちなみに、Googleによってタイトルを変更されてしまう主なケースは下記が該当します。
- タイトルが長すぎる
- キーワードを詰め込みすぎている
- titleタグが存在しない
- 定形タイトルの繰り返し
これらにも注意しながら設定しましょう。
まとめ
titleタグの設定は、検索順位・クリック率を決定づける要素の1つなので適当な内容にしてはいけません。
- キーワードは2~3つ散りばめる
- モバイルベースで文字数は32文字以内
- 記号や5W1hでライバルに差をつける
- 固有のタイトルをつける
こういった項目に注意しながらタイトル決めを行いましょう。
ちなみに、タイトルを変更し下落してしまった場合は、すぐに戻すことを推奨します。
ただし、コアアップデート中に上下した場合は、タイトル変更による影響なのかアップデートによる影響なのか判断が難しいので、2週間程度静観することを推奨します。